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  • 波文様絣布
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チャンカイ文化(後1100-1470年頃)
木綿
182.8×143.0




チャンカイ独特の茶系色と藍(あい)色の縞(しま)の間に、波の列を経絣(たてがすり)で表しています。ベージュの波に濃茶の波が隣り合う影のように表され文様に立体感を出しています。絣とは、まず長さと幅を整えた織糸(経糸または緯糸あるいは両方)の文様部分を織る前に糸などで固く括(くく)って浸け染めをします。その後括り糸を解き織り上げると染まらなかった部分(白または先に染めておいた色が残る)が文様として現れる、という技法。さほど難しくはありませんが、アンデスでは絣布の出土遺物は極めて少なく、従ってこのような大布の完形品はとても貴重な資料です。ガーゼのような薄い布で、おそらく女性用ベールやショールなどとして織られたのでしょう。

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