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  • 流水桜漆絵十種香道具
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都筑幸哉(1877-1942)
昭和2年
香箱 高24.0 23.0x27.5




御家流(おいえりゅう)香人で、茶人でもあった漆芸家都筑幸哉(つづきこうさい1877-1942)の数少ない蒔絵作品。洗朱布目塗地から枝垂れ桜のシルエットが浮き出す二重香箱に、十種香(じゅっしゅこう)道具のすべてが納められます。流水模様は諸道具に金蒔絵されています。重硯箱、香割道具、炭団箱、また、お試し用の香木(試香)まで揃える皆具です。
十種香は、最も古い組香で、四種類の異なった香を十包に分けて打ち交ぜ、香の種類を順に聞いて、違いを当てる雅な遊芸です。
いずれの道具もみな、使い易さと、上品で洗練された美しさを兼ねた形姿に仕上げられています。
遠山愛子、元一夫人は、戦後に香道御家流の家元である山本霞月宗匠に入門して香道を修め、これは夫人の遺愛の道具でした。

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