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  • 彩画人頭飾付戦士文様双把手付壺
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ペルー ワリ文化(後700-1000年頃)
高24.4 口径17.2 幅32.0 奥行29.7




把手付の甕形(かめがた)土器で両面中央に両手に武器を握り、腕を水平に広げ立つ戦士の姿を大きく表します。戦士は、体は彩画で表現されていますが、顔面彩色を施した頭部は立体的に形作り貼り付けられています。戦士は、牙を剥く動物の横顔を表した貫頭衣を着用していますが、これらは両肩の上に描かれた顔とともに、かつてボリビアの高原地帯に栄えたティアワナコ文化の神殿の「太陽の門」の浮彫彫刻に由来します。この門の楣(まぐさ)部分には中央に錫杖(しゃくじょう)をもち両腕を広げる人物(「太陽神」とされる)と、この人物に両側から走り寄る鳥人が表されおり、この浮彫文から派生した文様はワリ文化の土器や染織品に頻繁に用いられました。

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